東海道は、東京の「日本橋」から京都の「三条大橋」までを結ぶ、有名な「道」であり利便性の高い移動ルートです。古くは律令時代(7世紀)から、元になるルートが出来上がっていたとされています。安藤広重の「東海道五十三次」や十返舎一九の「東海道中膝栗毛」の題名で知っている方も多いかもしれませんが、そのはるか昔から存在していたのですね。
昨今、トレッキングやウォーキングが趣味という人が増えているためか、東海道を歩いて旅してみることが静かなブームになっているそう。現代風「膝栗毛」と言ったところでしょうか。そこで私も、東海道にある美味しいお店をストリートビューで巡っていこう思い立ち、筆ならぬキーボードを取ってみました。膝栗毛とは、膝を栗毛の馬の代わりにして徒歩で旅すること。スタートである今回は、日本橋周辺の膝栗毛です。徒歩の旅に興味がある人は参考にしてください。
日本橋を隅田川から眺める
十返舎一九によって描かれが「東海道中膝栗毛」は、神田八丁堀の「弥次郎兵衛」とその居候の「喜多八」がお伊勢参りに向かう東海道での道中を描いたドタバタコメディーです。50歳の小太り中年男と30歳のお調子者で知られるこの二人、実は男色の間柄でもあります。カップルのラブラブの徒歩旅行、と思うと、またちょっと違った微笑ましい見方ができるかもしれませんね。
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現在でも日本橋クルーズで、隅田川から日本橋の姿を眺めることが出来ます。いきなり膝栗毛→今グルメの趣旨から八ズレてしまいますが、たまに見る隅田川からの景色もなかなか乙なものです。飲食の持ち込みは自由なので、老舗の銘菓でも広げながら現代の下町をゆるりと眺めてみてもいいのではないでしょうか。
日本橋クルーズ(株式会社 東京湾クルーズ)
電話:03-5679-7311
公式HP
京の甘辛を楽しむ老舗|永楽屋
駿河の国(現在の静岡県)から、借金をこさえて江戸に夜逃げをしてきた弥次郎兵衛が、京のお菓子や佃煮が好きだったかどうかはわかりません。しかし江戸時代にお店があったのであれば、道楽者の弥次さんはきっと通ったのではないでしょうか。一口椎茸は酒の肴に、羊羹や琥珀柚子はお茶のお供に、昼も夜も楽しめるお店ですね。
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こじんまりとしたイートインもあるので、店内で甘味を楽しむこともできます。江戸時代でいう「茶屋」ですね。弥次さん喜多さんが現代にいたとしたら、立ち寄っているかもしれません。
永楽屋 東京店
電話:03-3241-3868
住所:東京都中央区日本橋本町1-4-1
公式HP
気軽楽しめる本格江戸前握り|鮨の与志喜
江戸前グルメの代表と言えば、やはり握り寿司です。東海道中膝栗毛でも、寿司屋とのやり取りが描かれています。膝栗毛の初版は1802年から1814年、江戸前にぎりは1814年から1831年頃に、「輿(与)兵衛ずし」が始めたとされているので、少しタイムラグがあるようです。確かに物語中に出てくる寿司は、「お稲荷さん」や「棒寿司」なので、弥次さん喜多さんは「握り寿司」を食べたことが無いということになりますね。
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こちらは比較的カジュアルな価格で、本格的な江戸前寿司を食べることが出来るお店です。もちろん一見さんでも大丈夫。安心してお邪魔することが出来ます。ただ、人気店なので予約はした方がいいですね。派手ではありませんが、非常に丁寧で堅実なお寿司を出してくれます。肩の凝らない、居心地のいい寿司タイムを過ごすことが出来るでしょう。
鮨の与志喜
電話:03-3274-6800
住所:東京都中央区日本橋室町3-2-18 海老屋ビル B1F
公式HP
創業百年の江戸前蕎麦の老舗|やぶ久
江戸時代、それまでの「そばがき」と区別するために「そば切り」という名前で「蕎麦」は楽しまれてきました。そば切りは、現代の蕎麦とほとんど変わらない姿をしており、1798年ころの書物に、今の蕎麦のれん御三家「薮」「砂場」「更科」の名がでてくることから、東海道中膝栗毛に出てくる「そば切り」も現在のものに近かったと言えるのではないでしょうか。そば切りだと、続編の木曽街道中膝栗毛の「越前屋」のエピソードが有名かもしれません。
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「やぶ」の名を引き継いだ初代から数えて4代百年続く老舗蕎麦屋です。挽き立て茹でたての江戸前蕎麦をリースナブルな値段で食べることができるのは、大きな魅力と言えます。基本の「もりそば」から「カレー南蛮」「蕎麦田楽」など、蕎麦の美味しさを余すことなく食べることが出来る名店と言えるでしょう。
やぶ久
電話:03-3271-0829
住所:東京都中央区日本橋2-1-19
公式HP
まとめ
どうでしたか。東海道の起点「日本橋」のグルメ情報と「東海道中膝栗毛」の世界観をわかってもらえたでしょうか。歩きの旅は、気ままにふらふらとのんびり進むのがいいですが、今回は少しのんびりしすぎて日本橋で歩みが止まってしまいました。東海道にはオススメのお店がたくさんありますので、この先ものんびりと「こだわりのお店」を紹介していきます。気長に楽しんでいただければ幸いです。
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