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日本国内には、およそ161,560個の古墳があります。決して広くはない国土の中に、これだけ多くの古墳が密集している国は他にはあまり無いのではないでしょうか。古墳の種類にも、円墳、方墳、前方後円墳、ピラミッド型など様々な形があるところも大きな魅力になっています。
そして日本には、その魅力あふれる古墳を利用した公園施設もたくさんあるのです。今回は、その古墳公園の中から「東アジアの古墳文化の終着点」と呼ばれている、さきたま古墳公園をストリートビューを使って探索してみたいと思います。

 

二子山古墳

公園内の古墳のなかでは、唯一周囲が濠で囲まれている古墳です。そのため、残念ながら古墳の上に乗って、直接古墳に触れることは出来ませんが、二つの山が重なり合っているような美しい丘陵を眺めることは出来ます。
 
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以前は観音寺というお寺が、東側の裾にあったため、観音山とも呼ばれているそうです。埋葬者は不明ですが、周囲からは多数の円筒埴輪が発見されています。6世紀前半ごろに作られたと考えられていますが、当時の人たちはどのような生活をしていたのでしょうか。想像を掻き立てられます。
 
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現在、古墳への浸食を防ぐために濠の水を抜き埋め立て、空堀にするための工事が進められています。
水堀に囲まれた景観が失われてしまうことは残念ですが、後世に残すためには仕方ないかもしれません。ひょっとすると、埋め立てが完了した際には二子山古墳に上陸することが出来るかもしれません。そうなったら嬉しいですね。
 

丸墓山古墳

歴史好きであれば、ピンとくる人も多いのではないでしょうか。大河ドラマ「真田丸」でも恐らく取り上げらるであろう、小田原征伐「忍城の戦い」の舞台となった地です。石田三成が水攻めで成田泰季と成田長親、甲斐姫を追い詰める様をコミカルに描いた「のぼうの城」の舞台としても知られています。
 
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画面左に伸びる道路は「石田堤」と呼ばれる、水攻めの際に作った堤防の名残です。つまり、この眺望を石田三成や真田信繁(幸村)が見ていたかもしれません。古墳としての面白さだけでなく、歴史上の大きな出来事の舞台としても楽しむことが出来ることも丸墓山古墳の魅力と言えるでしょう。
 
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丸墓山古墳の頂上からの長めです。この眺めを、成田泰季と長親が眺めていたのでしょうか。のぼうの城の映画の中では、コミカルに描かれていましたが、最終的にはこの古墳の周りを6,000を超える兵が取り囲んだと言われています。その恐ろしさを想像すると胸が締めつけられる想いです。
丸墓山古墳は、日本最大規模の円墳として知られているだけでなく、実際に上ることが出来る大型古墳としても有名です。ちなみに埼玉県にある大型古墳で上ることが出来るものは、同じ公園内にある、稲荷山古墳と丸墓山古墳だけになります。
 

稲荷山古墳

稲荷山鉄剣をはじめ数多くの出土品が発掘された、考古学的にも非常に重要と考えられている古墳です。この古墳から発掘された出土品は「武蔵埼玉稲荷山古墳出土品」として国宝に指定されています。埼玉古墳群のなかでは一番古く、5世紀後半に作られたと考えられているようです。前方後円墳である稲荷山古墳は、大きさは違えども、その形状は大仙陵古墳(仁徳天皇陵)に非常に似ているため、大仙陵古墳モデルに縮小して作られたのではないかと考えられています。
 
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浸食により前方部が失われてしまったことは非常に残念です。二子山古墳もそうなのですが、この2つの山から成るシルエットは大仙陵古墳のシルエットと重なると言われています。副葬品の内容から、ヤマト王権と関係の深い有力者が埋葬されていた考えられているようです。ヤマト王権への様々な想いから、大仙陵古墳と模して古墳を作ろうと考えたのでしょうか。
 
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大型の前方後円墳なので、歩くだけでも爽快です。方墳の中心線を延長していくと、その先には富士山にたどり着きます。富士山は、この時代から神聖な山として信仰の対象であったのでしょうか。この時代はこの土地からどのように富士山が見えていたのか、想像してみると楽しいですね。富士山を眺めることで、ヤマトの国を懐かしみながら武蔵野土地を開拓していったのでしょうか。
 

まとめ

どうでしたか。さきたま古墳公園の魅力が伝わったでしょうか。
今回は代表的な3つの古墳を紹介しましたが、さきたま古墳公園には9つの古墳があるため、のこり6つは紹介出来ていません。古墳の魅力は実際に行ってみて初めてわかることも多くあります。公園内には出土品の鑑賞が出来る博物館もありますので、この機会に是非足を運んでみて下さい。
 
さきたま古墳公園
住所:〒361-0032 埼玉県行田市佐間
電話:048-559-1111
公式HP
 

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