2014年12月、JR東海がいよいよリニア中央新幹線の建設を始めました。計画では2027年に東京(品川)-名古屋間を先行開業させ、名古屋-大阪間は2045年に開業の予定になっています。完成すれば東京-名古屋間が最速で40分、東京-大阪間は67分でつながります。東海道新幹線とくらべると、まさしくけた違いの速さです。
名古屋までの先行開業でも2027年と、少し先の話ですが、リニア中央新幹線の停車駅の建設予定地となった自治体は、期待を大きくふくらませています。無理もありません。地方の1都市に過ぎなかった町に、超高速鉄道がやってくるのです。東京にも名古屋にも、いずれは大阪にもごく短時間で行けるようになるわけですから、住民の増加、企業の誘致などを期待できます。
予定では始発駅である品川駅の次の停車駅が、神奈川県相模原市の橋本駅近辺にできることになっています。この駅は、東海道新幹線における新横浜駅のように、神奈川県民にとってのリニアの窓口となりそうです。
リニア中央新幹線を迎えることになった相模原市は、将来大きく伸びる町であることをアピールしています。そして、アピールの一環として、市役所の様子をストリートビューで公開しているのです。市役所の様子を見ながら、相模原市の現在と未来像を見ていきましょう。
リニアで宇宙開発も加速する?
相模原市の市役所は市の東部に位置する中央区にあります。東京都町田市との境のすぐそばです。最寄り駅はJR横浜線の相模原駅となりそうです。
相模原市がストリートビューを公開しているのは、市役所の建物の中でも、中心となる本庁舎です。本庁舎1階の入口から入ると、大きな広間があります。早速入ってみましょう。
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本庁舎に入ると、相模原市のマスコット・キャラクター「さがみん」が出迎えてくれます。さがみんは相模原市の市制60周年を記念したキャラクターで、2014年4月に市公認のキャラクターに決まりました。相模原市によると、さがみんはこのストリートビューで「案内役」として登場しているとのことです。入口から一歩先に進むと、左側に何かの展示があるのが分かります。
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小惑星探査機「はやぶさ」の小型模型が展示してあります。はやぶさは宇宙に飛び立ち、小惑星「イトカワ」の表面から微粒子を回収して、2010年6月に地球に戻ってきた探査機です。小惑星からサンプルを持ち帰ったのは世界初の快挙だったそうです。
はやぶさは、相模原市にある宇宙航空研究開発機構(JAXA)の相模原キャンパスで開発されたものです。JAXA相模原キャンパスでは、はやぶさの後継機である「はやぶさ2」も生まれています。はやぶさ2は、水や有機物も存在すると考えられている小惑星目指して、2014年12月に出発しました。順調に事が進めば、2020年に地球に帰還する予定です。
相模原市は、日本における宇宙研究の一大拠点となっているわけです。これでリニア中央新幹線が開通すれば、名古屋、大阪の各企業との人的交流が活発になり、研究がより効率よく進むことになるでしょう。
はやぶさの小型模型の右側には、相模原市が描く未来像を示したパネルが展示してあります。
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パネルには「未来につながるまち相模原」とあり、中心にはやはりリニア中央新幹線があります。リニア中央新幹線をきっかけに、新しいまちを作っていくという計画を示したものと言えます。
市役所としては珍しい? 市街を一望できる展望台
相模原市役所の本庁舎には、市役所の建物としては珍しい「展望台」があります。この展望台には、本庁舎6階から階段を上がって入るようになっています。では、階段に移動しましょう。
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何かが立っています。戦隊モノのヒーローのようです。これは、「銀河連邦ヒーロー・サガミリオン」という相模原市公認キャラクターで、宇宙開発を応援しているとのことです。宇宙開発の拠点を抱える相模原市ならではのキャラクターですね。サガミリオンは、先に紹介したさがみんと一緒に、ストリートビュー内の案内役として登場しています。
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展望台に上がって、北西の方向を向いたところです。この先に橋本駅があります。リニア中央新幹線の駅の建設予定地ですね。展望台からは東西南北すべての方向を見渡すことができます。相模原市の市街地をじっくり見渡してみたい方は、ストリートビューを操作して見回してみてください。
自治体の対外アピールにもストリートビューを
今回は、自治体によるストリートビュー活用例をご覧頂きました。自治体など公的機関は、商業施設などにくらべると広告宣伝には積極的でないことが多いものです。しかし、これから日本では少子高齢化が進み、人口も減少していきます。住民を増やして、税収を確保するには、自分たちの町の良い所を積極的にアピールしていく必要があります。そのためのツールとして、ストリートビューも考えてみてはいかがでしょうか。
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