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(引用元:内子町

 

1994年、日本の標準語である東京方言には見られない独特の散文的な言葉遣いが評価され、ノーベル文学賞を受賞した大江健三郎氏。川端康成氏以来、26年ぶりとなる日本人のノーベル文学賞の受賞は大変な話題となりました。大江氏は障害を抱える息子との交流を主題にした作品をいくつも出しており、代表作に『静かな生活』があります。

 

そんな大江氏が生まれ育った場所は、趣のある歴史的な建造物が多数建ち並ぶ愛媛県喜多郡内子町という所です。観光ガイドブックなどでは風情漂う町並みに焦点を当てた特集が目立ちますが、ここでは着目するのは大江氏の故郷としての内子町です。さあ、ストリートビューを通じて、ノーベル文学賞受賞者、大江健三郎氏のヒストリーに迫っていきましょう。

 

大江健三郎氏の出身地|愛媛県喜多郡内子町大瀬地区

大江健三郎氏は1935年1月、愛媛県喜多郡内子町大瀬地区という所で生まれ育ちました。情緒漂う古い町並みで知られる内子ですが、大江氏の故郷はその中心部より離れた場所にあります。中心部より東方向へ小田川沿いに進んでいくと、大江氏の生まれ故郷である大瀬地区に到着します。

 

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四国と言えば、四国八十八ヶ所に代表される札所が各地にありますが、ここ内子界隈にはそのような札所はありません。その代わり、大瀬地区近辺の国道379号線は隣接する西予市卯之町や宇和島郊外の札所へ向かうお遍路さんの通り道で、昔は人や物資の往来が激しかったそうです。

 

大瀬地区の大江健三郎氏の生家のちょうど斜前には、旧大瀬村役場を改修した古民家風の「大瀬の館(おおせのやかた)」があります。1階には地元の住民との交流スペース、2階には宿泊スペースが設けられています。大江氏が幼少時代に堪能した品格のある風景を目の前に、1泊4000円(税込)で宿泊することができます。

 

大瀬の館
電話:0893-47-0102(大瀬自治センター直通)
住所:愛媛県喜多郡内子町大瀬中央4610-1
公式HP

 

大江健三郎氏の母校

こちらは、大江氏が実際に通っていた内子町立大瀬小学校です。大江氏がノーベル文学賞を受賞した1994年には校庭にニレの木が4本植えられ、祝福モードであったようです。こちらは大瀬小学校前のストリートビューです。

 

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大瀬小学校を卒業した大江氏は地元の内子町立大瀬中学校に進学します。こちらは大瀬中学校前のストリートビューです。

 

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大瀬中学校の現在の校舎は1992年7月、日本を代表する建築家、原広司氏を筆頭とするアトリエ・ファイ建築研究所の手によって完成しました。何と言っても、そのデザイン性には目を見張るものがありますね。建築主の地球環境への思いや設計者の豊かな創造力、そして施工者の高い技術力を総合的に評価し、一般社団法人日本建築業連合会よりBCS賞が授与されました。

 

大瀬中学校を卒業した大江氏は、地元の愛媛県立内子高等学校に進学しました。こちらは内子高校前のストリートビューです。

 

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内子高校は古い町並みで知られる町にある学校に相応しく、その郷土芸能部は全国高等学校総合文化祭に頻繁に出場しており、全国に名を轟かせています。

 

とは言え、大江氏は内子高校を卒業はしませんでした。入学後にいじめを経験し、翌年には愛媛県下一の進学校として知られる愛媛県立松山東高等学校へ転校。こちらは大江氏が2年生で転校した愛媛県立松山東高等学校前のストリートビューです。

 

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松山東高校は1878年に誕生。2016年9月現在、創立130年を超える伝統校です。学業のみならず、スポーツや文化活動においても素晴らしい功績を上げています。なかでも特筆すべきは愛媛県内最古の歴史を誇る野球部であり、日本を代表する俳人、正岡子規氏が創部に携わったとも言われています。(ちなみに、正岡子規もまた1880年、松山東高校に入学しています)。同高校の野球部は夏の甲子園での優勝実績を有しており、2015年の春の選抜時には21世紀枠として、なんと82年ぶりの出場を果たしました。

 

最後に、大江氏の最終学歴である日本の学歴最高峰、東京大学です。こちらは東京大学の名所にもなっている赤門前のストリートビューです。

 

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大江氏が卒業した文学部では彼の作品を扱う授業も開講されているそうですよ。

まとめ

いかがでしたか?内子の中心部の町並みを通じて日本の風情に浸るのもよいですが、出身者の軌跡を辿ることできっと新たな発見と出会えるかもしれません。また、大江氏が過ごした地に足を踏み入れることで、「大江氏が故郷でどのような思いで人生と対峙していたのか?」を知るきっかけを与えてくれることでしょう。

 

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