(引用元:いよ観ネット)
日本を代表する俳人のひとりに正岡子規(本名:正岡常規(まさおかつねのり))がいます。愛媛県松山市にて生を受け、その地ですくすく育った子規は、「政治家になる!」という夢を胸に上京し、東京帝国大学(現在の東京大学)に入学しました。
その後、政治家志望から文学者志望へと転じた子規は、1892年、俳句論「獺祭書屋俳話」への連載をもって文学者デビューを成し遂げました。さらに、日清戦争後の闘病生活をきっかけに文学者としての活動が目覚ましくなり、1896年には3千を超える俳句作品を残しました。子規の代表的作品には「歌よみに与ふる書」「竹乃里歌」「寒山落木」などがあります。
ところで、愛媛県が「野球王国」として親しまれているのはご存知でしょうか。これには「野球」の名付け親としての子規が関係しているようです。
正岡子規が生まれ育った愛媛県松山市には、子規ゆかりの地がたくさん存在します。こちらではストリートビューを通じて子規ゆかりの地を探索しつつ、34歳という若さでこの世を去った子規のヒストリーに迫りたいと思います。
正岡子規の生誕地
正岡子規は1867年10月14日、愛媛県松山市花園町にて誕生しました。現在の伊予鉄花園線・松山市駅周辺が子規の出身地です。この地に子規の生家があったと伝えられています。
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子規は上京するまでの17年間、松山市花園町にあった生家にて育ちました。その生家は現存せず、かつて生家があったとされる場所には子規の歌碑が建てられています。その歌碑には「くれなゐの梅散るなへに故郷につくしつみにし春し思ほゆ」という子規の有名な一句が刻み込まれています。
子規の生家を再現|子規堂
子規の生家を再現した建物は、松山市内の別の場所にて今もなお存在します。その建物とは「子規堂」です。子規堂は戦前に建てられましたが、相次ぐ火災や戦災を経て、戦後の1946年に再建され、現在に至っています。
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子規堂は正岡家の菩提寺であった正宗寺の境内にあり、子規の直筆原稿をはじめ、数々の遺品が収められています。また、子規が当時使用していた勉強部屋もそのまま再現されており、子規がどのような思いで学問に向かい合っていたのかを知る手がかりを与えてくれることでしょう。
正宗寺の境内の墓地には、正岡家の代々のお墓のほか、同じく松山市出身の俳人である高浜虚子の筆塚、子規の3周忌に合わせて建造された埋髪塔があります。
子規堂
電話:089-945-0400
住所:愛媛県松山市末広町16-3 正宗寺内
公式HP
6万点にも及ぶ子規関連の資料を収蔵|子規記念博物館
続いて、6万点にも及ぶ子規関連の資料が収蔵された子規記念博物館です。子規の世界観を通じて、松山や文学に関心を持ってもらうことを目的にオープンした文学系の博物館です。
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子規と言えば、単なる文学者ではありません。野球とも深い関わりのある人物でもあります。「野球」という言葉の名付け親とも言われており、それゆえ子規の出身地である愛媛は「野球王国」と称されています。もちろん、子規記念博物館には子規と野球に纏わる資料も展示されています。ちなみに、野球の名付け親としての子規の功績は、後楽園球場の横に併設された野球殿堂博物館(所在地:東京都文京区後楽1-3-61)でも紹介されています。
子規記念博物館では、毎月俳句・短歌教室を実施しています。俳句や短歌に興味のある方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
松山市立子規記念博物館
電話:089-931-5566
住所:愛媛県松山市道後公園1-30
公式HP
松山市内には”子規”の名が付くこんな面白スポットも
①子規パーク
松山市内には「子規」の名を冠した施設などがあるのはご存知でしょうか。もちろん、それらは松山市内に居を構える個人によって運営されているものであり、地元愛がひしひしと伝わってきます。例えば、勝山町交差点近辺には、「子規パーク」というコインパーキングがあります。
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目印は黄色いイルカの看板です。地域ならではの変わったネーミングのコインパーキングを利用するだけでも、旅行気分が味わえるかもしれませんね。
②御馳屋 子規亭
こちらは2つ目の「子規」スポットこと、「御馳屋 子規亭」です。
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とにかくランチが安いと定評のお店であり、夜は居酒屋として営業しています。
御馳屋 子規亭
電話:089-947-5008
住所:愛媛県松山市畑寺2丁目4-11
食べログ
まとめ
いかがでしたか?こちらでは松山市が日本を代表する文学者・俳人、正岡子規の出身地であるという点に着目し、松山市内にある数々の子規関連のスポットを紹介しました。以上はほんの一部に過ぎません。松山市を訪れた際には、「子規」の名を冠する施設などを探し回ってみると面白いかもしれませんね。
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