画像参照元 新島観光協会
新島はたくさんのパワースポットがある聖地です。縄文時代の出土品も数多く発見されていることから、そのころから人が生活していることも証明されています。神話の時代から離島特有の独自の文化を営んできており、その後流罪の地としてさらに異色な文化が根付いたことで、独自の宗教観が創られてきました。
新島にある「聖なる巡礼地」は4つ。今回は新島の霊験あらたかな寺社仏閣を巡ってみましょう。伊豆七島の神話と言えば、神津島の水配りの伝説が有名です。しかし不思議なことに新島独自の神話を耳にする機会はあまりありません。この機会に「失われた神話」に思いを馳せながら、ストリートビューで聖地を巡ってみたいと思います。
大三王子神社
大三王子神社は、主神として大三王子明神を祀っている神社です。大三王子明神は多祁美加々命とも呼ばれている事代主命の3番目の息子。伊豆七島を作った父の後を継ぎ、同族の12神と共に新島を本拠に伊豆七島を守ったと言われています。大三王子明神を合わせた13神を祀った「十三社神社」が近くにあるのに、何故この地に大三王子明神を祀ったのでしょうか。
↓↓画像の上でクリック&ドラッグすると、360°の景色が楽しめます↓↓
気を抜くと見落としてしまいそうなところに、大三王子神社へ向かう階段があります。事代主命=三嶋大明神は5人の女神を后とし、伊豆七島の各島に置きました。そのうちの一人が「みちのくちの大后」。そして大三王子明神はみちのくの大后の息子。大后はあたら嶋(新島)の女神で、かつては新島と陸続きであった式根島にある泊神社に鎮座していたのです。
子を想う母神の為か、日々島を守ってくれる神様を癒すためでしょうか。少しでも親子の距離を近づけたいと願った島民の優しさから、大三王子明神はこの地に祀られたのかもしれませんね。
画像参照元 DONのヨット暮らし
トップ画像にある苔生した400段の階段を上ると、古めかしい祠が出迎えてくれます。今まで祠のお世話をしていた人たちが老いてしまったため、現在では決まった奉仕係がいないとか。それでも祠周辺は清楚で荘厳な空気を醸し出しています。これぞ聖なる地のパワーでしょう。空港から徒歩で行けるので、新島に来たら挨拶に行ってくださいね。
十三社神社
前述の大三王子神社の主神「大三王子明神」と同族12神を合わせた13神を祀る神社。そのため十三社神社と呼ばれています。新島の総鎮守、即ちメインの神様です。主神は事代主命で大三王子明神のお父ちゃん。島民からは「明神さま」と呼ばれ、無形文化財の「獅子木遣」や「神楽」という神事が行われています。
↓↓画像の上でクリック&ドラッグすると、360°の景色が楽しめます↓↓
街の真ん中にあるというのも、島民から長く愛されている理由かも。境内の背後には宮塚山の絶壁を背負っているため、逞しい荘厳な雰囲気を醸し出しています。伊豆七島を守る本拠地に相応しい相貌ではないでしょうか。
画像参照元 新島観光協会
十三社神社は伊豆諸島の神社の中で最大規模を誇ります。この社で神事を見ることが出来るのは、毎年12月8日に行われる例大祭のみ。マリンシーズンからは外れてしまいますが、非常に珍しく価値があるイベントです。この時期を狙って参拝すればご利益も増大するかもしれませんよ。
宮造神社
この神社は実に不思議です。他の神社が創建不明なほど古い時代に作られているのに、ここは1712年創建と比較的新しいのです。しかも「宮造大明神」が主神になっています。この神様、詳しい資料が見当たりません。一説には1706年に島の北側「若郷地区」が本村と分村したため、新たにこの地を守る神様を鎮守させたことから始まったとか。
↓↓画像の上でクリック&ドラッグすると、360°の景色が楽しめます↓↓
すぐ裏手は山、表は海と吹き込む風が気持ちいい空間。少しラフな感じの居住まいもGOOD。
画像参照元 新島観光協会
境内の雰囲気は十三社神社に似ています。さすが分社した神社ですね。新島の神様は国津神だからか、出雲国の神社と空気感がそっくり。この辺りはやはり面白い点ではないかと。個人的には国津神=出雲系の神様の方が、親近感があって居心地が良いように感じますね。
長栄寺 流人墓地
1400年前後に、日蓮宗の僧侶「日英」が若郷村に開きました。その後現在の場所に移され、1415年には日蓮宗の寺と認められ現在に至ります。生前流罪人であった日蓮の教えの為か、新島に流され亡くなった罪人達を手厚く葬ってきたそうです。葬られた墓地は「流人墓地」と呼ばれ、輝く白砂を敷き詰め花が活け、墓地とは思えないような美しく清らかな空間を保っています。
↓↓画像の上でクリック&ドラッグすると、360°の景色が楽しめます↓↓
長栄寺入り口。十三社神社の裏手すぐにある寺は、街の真ん中にあり島民から愛されているようです。
画像参照元 新島観光協会
境内には日蓮の像。正式な日蓮宗の寺であることの証です。輝く砂地と白い壁が山の緑と美しいコントラストを作り出しています。この解放感はリゾートには嬉しいポイント。お寺は辛気臭くて苦手という人も、このように解放感があるお寺であればマイナスなイメージを感じないはずです。
画像参照元 新島観光協会
118基のお墓が納められた流人墓地。墓石中には、生前好きだった「お酒」や「サイコロ」を象ったものもあります。敷き詰められた白砂は羽伏浦海岸から運ばれたものです。明るくてどこか可愛らしい親しみを感じます。この辺りは現世救済・お題目を大事にする日蓮宗らしいと言えるかもしれません。
まとめ
どうでしたか。新島のパワースポットの魅力が解ったと思います。色々と難しいお話もしましたが、どの寺社仏閣もキレイで居心地が良いことは間違いなし。美味しい空気ときれいな自然に囲まれながら、聖地に手を合わせれば、きっとこの先の人生も上手くいくはず。海や山で遊ぶついでに、ちょっとご参拝してみて下さいね。
新島観光協会
CONTACT
資料請求・各種お問い合せは、お問い合せフォーム、
またはお電話にて承っております。お気軽にご連絡下さい。
- TEL
- 03-4405-9228
- メールでのお問い合わせ