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東京都心からも比較的近く、もう少し先に行けば温泉地として有名な箱根が控える城下町小田原。小田原城は城としても巨大な城郭を持つことで有名ですが、かつては箱根山越え前の宿場町としても栄えていたんだとか。小田原を越え、箱根の山越えに臨んだのは何も昔の人々だけではありません。
 
現代でも、自らの足で小田原から箱根を目指す人々がいる。それがお正月におなじみの箱根駅伝=東京箱根間往復大学駅伝競走の一部に含まれています。近年では大学三大駅伝のうちもっとも有名な駅伝競争となっていますが、もともとのきっかけは日本の長距離選手を海外で育成するような長距離走はできないものかと構想が練られたのが始まりなのだそうです。
 
現在の箱根駅伝の形で定着するまでには、箱根駅伝を観光客の呼び込みとして行うことなどを目的に開催することで開催にこぎつけたりと、苦難の時期もあったという。今回は、そんな箱根駅伝の中でも、あまりにも有名すぎる山越えの直前となる4区・小田原エリアに注目していきたいと思います。

 

4区はスピードランナーが集うハイペース区間!
山上り前の展開を見守ろう。

箱根駅伝全10区のうち約18.5kmと最短距離となるのが、平塚中継所から小田原中継所までを結ぶ4区です。(2016年現在の情報のため、コースは変更となる可能性があります)そのほかのほとんどの区間では20kmを越えており、1時間を越えたレースとなりますが、4区は選手によって1時間を切る形で走りきる選手もいます。
 
各校スピードを持った選手が登場することが多いのもこの区間の特徴。コース自体も他の区間と比べて比較的フラットなため、トラック競技で1500mや5000mを得意とするような選手も、この区間では力を発揮しやすいのかもしれません。そんな4区襷渡しは平塚中継所で行われます。そして、約1.5km地点で大磯駅前を通過していくことに。大磯といえば、大磯ロングビーチが有名。相模湾を目の前に眺めながら、多彩なプールで楽しむことができるプールリゾートなんです。
 
ただ、プールとはいえ屋外にあるため、夏以外はやっていないんだとか。夏になったら、箱根駅伝を回想しながら、大磯ロングビーチのビーチサイドでくつろぐのも贅沢な楽しみですね。
 
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大磯ロングビーチを通り過ぎる頃、時間は大体正午前くらいになってきています。日が高くなり気温が上がりきってくる時間帯です。ビーチで遊ぶには良い時間ですが、ここからまだまだ走らなければならないランナーにとっては、過酷になってくる頃です。コースで言うと、中継所から約7km過ぎの二宮駅に到達するあたりになります。
 
さて、5区の箱根を前にますますランドマークが少ない印象の4区ですが、実はこの区間は「橋」の多さが他の区間とは圧倒的にちがうのです。なんでも、18.5kmの間に、切通橋、新不動橋、新海橋、吾妻橋、押切橋、塔台橋、親木橋、連歌橋、酒匂橋、山王橋といった10もの橋を渡るというのだから、相当なものです。1.5kmに1回は橋を渡る計算になります。
 
選手もレースの指揮を行う監督も、橋を意識した戦略を余儀なくされそうですね。中継を見るときには、いくつめの橋を渡ったかチェックするのも通の楽しみ方かもしれません。
 
【施設情報】
施設名   ・・・大磯ロングビーチ
住所    ・・・神奈川県中郡大磯町国府本郷546
電話番号  ・・・0463-61-1111
営業時間  ・・・9:00~17:00(夏季7月~9月のみ営業)
料金    ・・・大人2,800円、子ども1,400円、65歳以上2,100円

 

関東防衛の要、小田原城城下町を駆け抜け、いざ箱根へ!

箱根駅伝の山場となる山上りを控える5区選手との襷渡しは、小田原中継所で行われます。箱根山のふもととなるこのあたりに入ってくると、空気は次第に冷たいものに変わってくるのだとか。温かい時間だからと油断することはできなさそうです。
 
中継所手前にある小田原城は、その城跡を国の史跡としても指定されています。小田原城の外郭は、小田原の町全体を囲むように作られた広大なもので、こうした形は日本でも多くはないといいます。戦国時代から江戸時代にかけては、北条氏の本拠地として、江戸時代以降明治時代までのほとんどは大久保氏が居城し、一度は城のほとんどが焼失、あるいは地震による崩壊で形を失っていったそうですが、現在は再び江戸末期の姿に戻す動きがとられているそうです。
 
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そんな小田原城を通り抜けると、もうすぐ襷渡しとなります。4区に至るまでの展開次第では、5区の選手は他校と並ぶことなく、単独走を余儀なくされます。
 
真冬の山を上る選手は、レースで勝利できるかどうかという不安以上に、この区間を走りきることができるのかといった精神的な不安もよぎるもの。特にくねくねとうねる山道を上るため、前の選手が見えない状態で走り続けなければいけないシーンも多くあるというから、できれば4区までに心の余裕を作ってあげたいもの。
 

箱根を目指したチームメイトの努力は、
しっかりと襷でつながれた。

山の神として有名な柏原選手(当時東洋大)は、4年間5区を任され、4年間区間1位を取り続けました。中には柏原がいなければ勝てないというような噂も流れたことがあったとか。そんな心無い言葉を払拭したのは、チームメイト全員の力でした。
 
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2012年の第88回箱根駅伝で、東洋大学は4区の時点で後続に1分以上の差をつける独走態勢を作り上げ、5区走者に心の余裕を与えた。このとき、小田原中継所で待機していた柏原選手は、チームメイトの思いに打たれ感動していたという。そしてその感動は力となり、従来の区間記録を29秒上回る区間新記録樹立の立役者となりました。
 
コースとしては目立たない4区も、物語を紡ぎだす大切な存在。そんなことを思いながら、小田原城城下町を散歩してみるのも、良いのではないでしょうか。

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